家づくりは優先順位をしっかり決めて計画することが大切です。
もし予算の制限がなければ、お気に入りのデザイン、設備や内装を取り入れて、快適な家を建てるのは難しくないでしょう。
しかし、実際には多くの人が限られた予算の中で家づくりを進める必要があります。
できるだけ費用を抑えたいと考えるのは当然のことですが、やみくもにコストを削ってしまうと、住み心地や安全性といった大切な部分まで犠牲になってしまうおそれがあります。
そこで「お金をかけるべき部分」と「コストを抑えられる部分」を、家づくりの過程に沿ってわかりやすく紹介していきます。
材料費の高騰や運送料、人件費の高騰などで建築費は上がる一方です。
そんな状況でも、これから長く快適に安心して住める家をつくるためには、優先事項をおさえたメリハリある予算配分が大切です。
住まいのために必要な費用

住まいに必要な費用は大きく「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」に分けられます。
イニシャルコストって何?
今回お話する「イニシャルコスト」とは初期費用のこと。
家づくりにおいては、新築時の建築工事費から住宅ローンを組む際の費用、登記費用、火災保険料など、住み始めるまでに必要となるさまざまな費用をさします。
ランニングコストって何?
「ランニングコスト」とは、家を購入した後、住み続けるために必要な費用です。
毎月の光熱費、メンテナンス費用、水廻り設備や電気設備等の交換費用、税金などが挙げられます。
ランニングコストについては、別の記事でお話します。
家の質を下げずにコストダウンが可能な理由

家づくりをするうえで、多くの人が間取りやデザインに目を向けがちですが、本当に大切なのは「構造」や「断熱性能」など、住まいの基本となる部分です。
これらは目には見えにくい部分ではありますが、家の安全性や快適性、さらには長く住み続けるうえでの暮らしやすさに直結する、非常に重要な要素です。
まず、「構造」は建物の骨組みにあたるもので、これがしっかりしていなければ、地震などの災害に対して十分な安全性を確保することができません。
また、「断熱性能」が低いと、夏は暑く冬は寒い家になり、冷暖房の効率が悪くなって光熱費が高くなるうえ、室内の温度差によって健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
※断熱性能については、ランニングコストについての記事でお話します。
これらの基本性能を最優先事項としてしっかり考え抜くことで、住み心地や構造の安全性を高めつつ、無駄な出費を抑えることができます。
つまり、見た目だけではなく、家の本質的な価値を高めながら、予算内で賢く家づくりを進めることが可能になるのです。
反対に、最も大切な基本部分を後回しにして、間取りやデザインばかりを重視してしまうと、結果として構造材や基礎に余計なコストがかかり、断熱性能などの住み心地に関わる部分に予算が回せなくなることもあります。
その結果、トータルバランスの悪い、いまひとつ満足できない家になってしまうおそれがあるのです。
だからこそ、家づくりでは「何を一番大切にするのか」という優先順位を明確にし、必要なところにしっかりと予算をかける「メリハリのある予算配分」がとても大切です。
家の価値を長く保ち、ご家族が安心して快適に暮らせる住まいを実現するためには、この考え方が何よりも重要だといえるでしょう。
イニシャルコストを抑える方法

土地選び
・傾斜地
・地盤の弱い敷地
・ガスや上下水道などのインフラが敷地の前の道路まで整備されていない
このような土地は、家を建てる前に大がかりな工事が必要となり、多額の費用が加算されることが多いです。
間取りづくりは構造計画から
家づくりでまず気になることといえば、多くの人が「間取り」と答えるのではないでしょうか。
部屋の広さ、家事動線、収納量、家族が自然と顔を合わせられるような工夫など…
間取りを考える時間は、とてもワクワクして夢が広がる楽しい時間です。
しかし、無駄なコスト削減のためにも、間取り計画の前にまず「構造」を考えなければなりません。
大きな地震が起きたとき、ご家族の命を守るのは家の構造ですし、家そのものの寿命にも深く関わる重要なポイントです。
安全で長持ちする家をつくるには、まずしっかりした構造をベースにして、その上で間取りを考えることが大切です。
構造を整えることが、余分なコストを抑えることにもつながるのです。
「整った構造」とは、たとえば以下のような特徴があります:
・家の形がシンプルであること
・柱や壁の位置が1階と2階でそろっていること
・基礎(家を一番下で支えるコンクリート部分)の形がシンプルであること
これらを意識せずに間取りを考えてしまうと、家の形が複雑になりがちです。
形が複雑になると、梁や柱などの構造材が増えたり、大きなサイズのものが必要になります。
屋根や外壁、基礎等の施工にも手間と材料費がかかってしまい、建築コストが高くなります。
さらに、構造のバランスが悪くなることで耐震性も下がり、家の寿命を縮めてしまう可能性もあるのです。
整った構造をベースとした間取り計画は、無駄なコストの削減、そして長く安心して住み続けられる家づくりに欠かせません。
廊下を少なく
部屋と部屋をつなぐ移動空間である廊下。
廊下の面積を極力抑えることで、建物全体の面積が抑えられ、コストダウンにつながります。
また、家事動線の短縮も図ることができます。
窓は一つ一つよく考えて計画
隣のお家が迫った暗い路地側にも、換気のためにと何となく窓をつけてしまいがちですが、
このような「何となくの窓」を削るだけでもコストダウンが図れます。
コストダウンだけではなく、家の中からの熱損失量が減るため、快適さも向上します。
窓からは必ず光がとりこめる位置に!
窓の種類や大きさ、配置などをしっかりと計画すれば、暗い所に窓を設けなくてもしっかりと風は通せます。
まとめ:住まいづくりの最優先事項を守って賢くコストダウン

今回お話した内容以外にも、賢く家づくりをすすめるポイントはたくさんあります。
大東市近辺で住まいづくりを検討されているかた、お気軽にお問合せください。

